OSS-DB Gold Ver.3.0 試験体験記

OSS-DB Gold Ver.3.0 試験体験記

OSS-DB Gold 試験に一発合格できたので、勉強方法をシェアします!
Clock Icon2024.09.12

アノテーション、Postgre 大好き村上です。
2024年8月に、PostgreSQL についての試験である OSS-DB Gold を受験しました。OSS-DB Gold 試験についてはネット上でも情報が少ないので受験を予定している方の一助になれば幸いです。

OSS-DB Gold(Ver.3.0) 試験とは

OSS-DB Gold 試験は、オープンソースデータベースである PostgreSQL に関する資格試験です。Gold の試験範囲は、公式HP OSS-DB Gold で確認することができます。PostgreSQL をバリバリと利用しているエンジニア以外は、試験範囲の広さと問われる知識の細かさに驚くはずです。公式ホームページには、Silver と Gold に合格することで、以下のスキルと知識を持つエンジニアであることが証明されるとあります。

Silver
・RDBMSとSQLに関する知識を有する。
・オープンソースデータベースに関する基礎的な知識を有する。
・オープンソースを利用して小規模なデータベースの運用管理ができる。
・オープンソースを利用して小規模なデータベースの開発を行うことができる。
・PostgreSQLを使ったデータベースシステムの運用管理ができる。
・PostgreSQLを利用した開発でデータベース部分を担当することができる。

Gold
・RDBMSとSQLに関する知識を有する。
・オープンソースデータベースに関する深い知識を有する。
・オープンソースを利用して大規模なデータベースの運用管理ができる。
・オープンソースを利用して大規模なデータベースの開発を行う事ができる。
・PostgreSQLなどのOSS-DBの内部構造を熟知している。
・PostgreSQLなどのOSS-DBの利用方法やデータベースの状態を検証してパフォーマンスチューニングをすることができる。
・PostgreSQLなどのOSS-DBの利用方法やデータベースの状態を検証してトラブルシューティングをすることができる。

たしかに、Gold の勉強をしたことでパフォーマンスチューニングについての理解も深まりトラブルシューティングも早くなりました。記載されているような技術者レベルになれるように、これからも学習を続けていきます。

OSS-DB(Silver・Gold)を受験したきっかけ

テクニカルサポートとして働き始めてからそれなりに経験を積み、RDS として提供されているデータベースエンジン固有の問い合わせにも取り組めるようになりたかったのが受験のきっかけです。実際に OSS-DB Silver を勉強し始めてから PostgreSQL に対しての苦手意識は無くなりました。Silver・Gold の受験を通して、PostgreSQL については基本的なことは一通り分かるようになったと思います。

OSS-DB Gold 受験時の筆者スキル

・2024、2023 Japan AWS All Certifications Engineers
・2022 APN ALL AWS Certifications Engineers
・IPA ネットワークスペシャリスト、基本情報技術者
・OSS-DB Silver

どんな試験を受験するにもそれなりに時間をかけて準備するので、IT 資格試験に限らず試験に強いタイプかと思います。AWS 試験は、更新試験を含めて 13 回連続で合格中です。

学習スケジュール & 利用した学習教材

8月初旬の受験を目標に、6月初旬から以下のように学習を始めました。

1. Silver の合格から半年程経過していたこともあり OSS-DB 学習時に利用した参考書「OSS教科書 OSS-DB Silver Ver.3.0対応 」を復習を兼ねて一周(1週間)
実務で毎日のように PostgreSQL に関わっていることもあり、思った以上に細かいところも覚えていました。

2. 「[改訂3版]内部構造から学ぶPostgreSQL―設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)」を読み込む(3週間)
本自体は 2023 年 11 月に購入済みでサラッと一周読んでいたのですが、うろ覚えな箇所を重点的に読み込みました。その後は、辞書的な感じで利用しました。とても良い本なので、今後も定期的に読み返すつもりです。

3. 公式教材「IT資格攻略会 OSS-DB Gold試験」をやりこむ( 3 周)
月毎のサブスクリプション教材なので、期間を1か月間と決めて問題演習に利用しました。

4. OSS-DB 公式ホームページの例題について、全問題解説できるぐらいに理解する( 3 周)
公式ホームページに掲載されている例題です。問題数は少ないのですが、全ての選択肢の解説ができる(選択肢のどの部分が間違いか等)まで理解するようにしました。

3 と 4 の問題演習には、約一か月間の期間をとりました。 1 ~ 4 を通して、疑問に思うことがあれば公式ドキュメントを読むようにしていました。

試験の申込方法

ピアソンVUEの公式サイトから申し込めます。自宅や職場からオンラインでも受験できますが、試験にあたり周囲にあるものを全てを片付ける必要があるので私は近くの試験センターまで行き受験しました。

試験時間と難易度

試験時間 90 分(アンケート5分含む)で 30 問なので、時間については IT の資格試験の中では余裕があるほうだと思います。
実際に受験してみて感じたのは、私が取り組んだ教材のみだと出題される問題によっては合格がけっこう厳しいということです。IT 資格の中には問題演習をやりこむことでかなりの確率で合格ができる試験もある一方、IPA の高度試験のように大量の問題をこなすのみだと少し苦しいかなという試験もあり、OSS-DB Gold についてはこの 2 つの試験の中間の難易度という感じでした。

受験してみた感想

まず、OSS-DB Silver の受験を決めた時から OSS-DB Gold まで合格することを目標としていたので、素直に嬉しかったです。試験終了時は、おそらく受かったかなと思い終了ボタンを押したのですが、思った以上にギリギリな点数で冷や汗が出ました。まだまだ、細かいところが抜けていることがテスト結果からも分かったので、今後はコミュニティの方に顔を出しながら勉強しようと思います。
仕事面では、テクニカルサポートとして一つ武器ができた感じです。RDS では、AWS 側の仕様に依存する問題と、データベースエンジンの仕様に依存する問題があるのですが、データベースエンジン側のお問い合わせに対しても少し踏み込んだご案内ができるようになりました。

最後に

まだ 4 作のみですが、PostgreSQL の入門ブログをコツコツと書いていますので、お時間がある時に読んでいただけたら嬉しいです。

参考資料

アノテーション株式会社について

アノテーション株式会社はクラスメソッドグループのオペレーション専門特化企業です。サポート・運用・開発保守・情シス・バックオフィスの専門チームが、最新 IT テクノロジー、高い技術力、蓄積されたノウハウをフル活用し、お客様の課題解決を行っています。当社は様々な職種でメンバーを募集しています。「オペレーション・エクセレンス」と「らしく働く、らしく生きる」を共に実現するカルチャー・しくみ・働き方にご興味がある方は、アノテーション株式会社 採用サイトをぜひご覧ください。

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